磨け！直観力！

行動にいくつかの選択肢がある場合、私たちは判断する前に考えたり迷ったりします。

その選択は本当に正しいのか？後悔しないのか？失敗しないのか？他に選択肢はないのか？

どれだけ悩んでも「正しい選択」という確証はなかなか持てません。

ほとんどの場合、迷うのは予想が立てられない未来の事だから、当然と言えば当然ですね。

さて、そんな判断に迷った時に重要になるのが今回お話しする『直観力』というものです。

直観とは、経験や知識に基づく合理的かつ分析的な判断を、無意識的に認識するファーストインプレッションです。

簡単に言えば、判断材料となる知識や経験があれば、本人が意識しなくても自ずと正しい認識や判断に至る、脳の即時判断機能といっても良いでしょう。

似たものに直感と言うのがありますが、こちらはいわば本能に近いモノです。

直感は直観と違い、経験や知識といったベースを必ずしも必要としません。

当てずっぽうや山勘が直感にあたる概念ですね。

もちろん、大事な選択を動物的直感で決めるは心もとないです。

今までの知識や経験を総動員して判断したいと誰しも思うでしょう。

直観力は、それらを瞬時に統合判断し弾き出してくれる能力です。

ただし、前述したように直観力とは「無意識下の判断力」みたいなもので、意識的に磨くのは少々コツが必要です。

例えば、食事でお腹いっぱいになった後に、デザートがあったとしましょう。

もしも、あなただったら。デザートを見てどう思い、どう判断しますか？

おそらく、多くの人は「お腹いっぱいだ。今食べるのはちょっと苦しい。」と思うのと同時に「でも、残すともったいない。しかも美味しそう。」と思うでしょう。

もし、直観に従うなら「今食べるのはちょっと苦しい」という認識に基づいて「残す」という判断ができるでしょう。

まぁ私なら「でも美味しそうだな」という感情に従って多少無理をしてでも食べるでしょうが、それだと直観に従った事にはなりません。

美味しそうとか、もったいない、という感情が悪いとは言いませんが、たぶん私の直観は「今は食べるな。余裕があるならともかく、苦しい思いして太るなんて馬鹿なの？」と言いたかったのでしょう。

私の経験や知識では、そっちの方が「良い」と無意識的に判断されたのですから、直観力を磨きたいのであれば従うべきでしょう。

人の判断は最初に思い浮かんだ「直観」が正しい場合が多いです。

その後に「感情」や「言い訳」のような思考が出てきて、行動を邪魔します。

でも、でも、と言わず自分の頭に最初に思い浮かんだ考え（直観）を信じてみましょう。

磨いていけば、後悔のない選択ができる・・・かもしれません。