①発症する前の生活

今となって思えば始まりは2018年の12月頃だと思います。

 

家を建てようとハウスメーカーを見て周り、日祝ある仕事の休みを全て家づくりにあてていました。当時は増税のタイムリミットもあり、3月までには契約したかったからです。

 

年度末まで4ヶ月は休日を潰したでしょうか。ですが、自分の家庭の事ですし、妻と子供と将来を想像するのは凄く楽しかったので、むしろ充実していました。

 

2019年4月に入り、相変わらず家づくりは続いていました。契約もひと段落し、ゆっくりしようと思っていた頃に、会社で各院長の統括という役職に就きました。

 

統括は自分がずっとやろうと思っていた仕事でした。グループ全体で利益の確保と働き方改革に取り組みたかったので、張り切っていましたし、かなり奮起しました。

 

「産みの苦しみ」と言いましょうか、利益のピラミッドというマクドナルドの経営の骨子があるのですが、それを整骨院様に制作アレンジするのは、楽しくも、大変な苦労をともないました。

 

普段は22:00〜23:00に帰宅していたのですが、作業が中々進まず、深夜まで残業する日が週に2、3ありました。

 

妻には、ほぼ母子家庭のような環境で大変苦労をかけていたと思います。

 

言い訳に聞こえるかもしれませんが、利益の確保や働き方改革は何も自分の為だけではありません。会社で働く全ての従業員とその家族に還元されるものです。大変だからと言って、弱音を吐いたり、妥協したりするのは絶対に嫌でした。

 

普段通りの時間で家に帰っても、深夜2：00～3：00くらいまで起きていて『明日はこれをしよう』『こういうやり方はどうだろう』など、ずっと考えていました。

 

朝と晩の食事をする時間が惜しく感じ、食事を抜いたり、軽食で済ませたりと、栄養面が悪くなっていました。

 

当時は、このあとの事なんて想像もしていなかったものですから『動けているから大丈夫』くらいに思っていたのかも知れません。

 

一時的に自分の健康状態や家族との時間が犠牲になると分かっていても、この時は使命感の様なものに駆られ、今頑張ればこの先で報われると思っていました。

投稿日：2022年11月16日