【慢性疼痛とは】｜わかりやすく解説｜整体院サンテ

痛みが3か月以上続く、または治療をしても痛みが残る状態を「慢性疼痛」といいます。

ケガや炎症が治っても痛みが続くことが特徴で、痛みそのものが「病気」として慢性化してしまう状態です。

日本では約2,000万人が何らかの慢性疼痛に悩まされているとされ、腰痛・頭痛・肩こり・関節痛などが代表的です。

慢性疼痛は、従来の単なる「組織の損傷」では説明できません。

長引く痛みには、神経可塑性や感作、そして心理社会的要因が大きく関わっています。

慢性疼痛では脳が「痛みを記憶」し、刺激がなくても痛みを感じ続けます。

つまり痛みそのものが長引く原因にもなっていると言えるでしょう。

そしてストレスや不安、睡眠不足、人間関係などの心理社会的要因がその過敏化を強め、痛みを修飾しているのが、最大の特徴です。

慢性疼痛の背景には、3つの要素が複合的に関わっています。


• 身体的要因：筋緊張、姿勢の崩れ、内臓のこわばり、自律神経の乱れ

• 心理的要因：不安、恐怖、抑うつ、回避行動（痛みへの意識過多）

• 社会的要因：仕事・家庭・人間関係などのストレス環境


これらを総称してBPSモデル（生物心理社会的モデル）と呼びます。

この考え方は、近年の慢性疼痛治療の基盤になっています。

痛みが長く続くと→不安や恐怖で筋肉が緊張し、→ 交感神経が優位になって血流が悪化し、→ さらに痛みが強まる、という悪循環が起こります。

この「痛み—不安—緊張」のループを断ち切るには、心と体の両面から整える必要があります。

慢性疼痛は、身体だけの症状でありません。必ず心理社会的要因を含む複合的な要因があります。

むしろ、心理社会的要因に目を向けていないから治りにくいとも言えるでしょう。

整体院サンテでは、慢性疼痛を「体の問題」だけでなく「脳・自律神経・心理」の総合的な不調としてとらえます。

▶ 手技療法（身体へのアプローチ）

内臓調整・頭蓋調整で自律神経の緊張を緩め、筋肉や内臓のこわばりを整えます。

血流と酸素供給が改善されることで、痛みの感受性が下がります。

▶ 心理療法（心へのアプローチ）

カウンセリングや認知行動療法（CBT）を通して、「痛み＝危険」という思い込みを修正し、安心感を取り戻します。

▶ セルフケア指導

呼吸法・マインドフルネス・生活リズムの整え方などを指導し、自律神経の安定をサポートします。

痛みは、体のSOSであると同時に、心の反応でもあります。

精神疾患や心身症、自律神経失調症などと同様に、慢性疼痛は「単なる体の痛み」として対処はできないのです。

サンテでは、痛みを抑えることよりも、“痛みに支配されない体と心”を取り戻すサポートをしています。

特に、何十年と長引いている慢性疼痛の場合、心療内科や精神科のお薬と併用して安定を目指す方が多いです。

慢性疼痛は、体の異常が続いているわけではなく、「脳と体の誤作動」で起こるケースが多くあります。

この誤作動をリセットするには、心・体・自律神経を同時に整えることが大切です。

整体院サンテは、「ココロとカラダを整える　新しい整体」

として、慢性疼痛に悩む方のサポートをしています。