『診断名が違えば、原因や治療法も違うから、診断名は大事』と、大概の方は考えると思います。
急性症状の場合は、原因にあった治療法があり、診断名によって大きく変わってきます。
例えば、胃がんと胃潰瘍のお薬は違いますし、クモ膜下出血と脳梗塞も、同じ頭の症状でも全然手術内容が違ってきます。
なので、急性症状の場合は『診断名』は、超がつくほど重要です。
ですが、慢性症状の場合はそうではありません。
極端な例として、『薄毛と便秘と高血圧と肩こり』があったとします。どれも原因に二次的な要素(関連する病気)が無い、慢性的に起きた症状としましょう。
それぞれに色々な原因が言われていると思います。
薄毛であれば『男性ホルモンが~』便秘であれば『食物繊維が~』(本態性)高血圧であれば『塩分が~』肩こりであれば『血行が~』
ですが、それらは原因を構成する身体的要因に過ぎません。しかも、心理社会的要因が多くの場合は抜けています。
よく考えてみてください。
薄毛も便秘も高血圧も肩こりも、根本的に言われる事は同じでしょう?
運動をしましょう。よく寝ましょう。栄養バランスに気を付けましょう。
それはつまり『QOLを向上させましょう。』ってことです。
慢性症状の治療の根っこは全て同じです。
育毛剤や食物繊維、降圧剤やマッサージなどの『プラスα』を否定はしませんが、まずはベースとなる生活習慣に目を向けてほしいと思います。
その改善が治療の目的ですので、診断名の違いはさほど重要ではない、というわけです。
投稿日:2022年9月28日
院長の折居です。
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整体院サンテ院長
整体師
カイロプラクター
スポーツトレーナー
自律神経調整師
剣道4段
福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。
カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。
慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。
その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。
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