【小児心身症とは?】
心身症とは、特定の疾患を指す名称でなく、その症状の発症や経過に心のストレスが大きく関わっている「体の症状」の総称です。
心身症と混同しがちな名称に精神疾患(=精神病)がありますが、精神疾患は「心の症状」の総称。と思ってもらっても、それほど誤りではありません。
ストレス → 体の症状(腹痛・頭痛など)= 心身症(心療内科が専門)
ストレス → 心の症状(うつ病・不安症など)= 精神疾患(精神科が専門)
心身症は基本的に身体の症状ですが、定義として『その発症や経過に心のストレス「心理社会的要因」が大きく関わっているもの』ですので、身体と心、両方へのアプローチが必要となります。
【心身症の症状】
先ほど書いたように、心身症とは特定の疾患名ではなく、心が大きく関係する「体の症状」の総称です。
特に子供が訴えやすい心身症は、腹痛と頭痛です。
過敏性腸症候群や慢性的な頭痛は心身症の代表格です。
その他にも下痢や便秘、耳鳴りや目まい、喘息やアトピー、原因不明の熱や夜尿症(おねしょ)など、他にも書ききれない程沢山あります。
皆さんが思っている以上に、子供の心身症は身近な症状と言えるでしょう。
ただ、誤解しないでほしいのですが、他に説明ができる原因がある場合は別です。
例えば、腹痛=ストレスが原因。とは必ずしも言えません。
風邪や食べすぎ、その他にもお腹が痛くなるような原因はないか?お子さんの日頃の健康状態を見極める事が何より大切です。
見極める目安として「同じ症状を数か月以上繰り返す」「改善までの期間が想定よりも長すぎる」「病院に行ってもコレと言った異常が見当たらない」場合は、心身症を疑った方が良いケースが多いでしょう。
余談ですが「検査で異常はありません」というのは、心身症の可能性を示唆していて「何の症状なのか見当もつきません」ではありません。
原因追及のために何件も病院を巡る患者さんがいらっしゃいますが、余計な検査が増える事で本来なら放置していても良い異常が見つかることもありますし、要らぬ薬や追加検査によってストレスが増えては本末転倒です。
あくまで診断は医師に委ねられますが、1~2件検査してハッキリとした異常が無ければ=心身症と取った方が良いでしょう。
投稿日:2025年3月12日
院長の折居です。
あなたのお悩みを解決します!
整体院サンテ院長
整体師
カイロプラクター
スポーツトレーナー
自律神経調整師
剣道4段
福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。
カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。
慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。
その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。
こちらのページを読んだ方には、下記のページもよく読まれています。ぜひご一読ください。
ブログ「『自律神経を整える』とは?基本的な考え方を徹底解説①」公開しました。
ブログ「梅雨時期に多い体調不良『気象病』の原因と対策」公開しました。
ブログ「「自律神経の乱れ」に本当に必要なアプローチとは?」公開しました。
ブログ「いつ治るのか?不調に見られる“回復の兆し”」公開しました。
ブログ「新学期に増える子供の自律神経症状と起立性調節障害(OD)」公開しました。
ブログ「『心のエンジン』のかけ方 後編(抑うつ状態向け)」公開しました。
ブログ「『心のエンジン』のかけかた 前編(日常の不調向け)」公開しました。