身体と体は、どちらもカラダと読めますが、意味は少し違います。
『体』は肉体の意味が強く、動物によく使われます。
一方で『身体』は肉体以外にも「心・精神」と「立場・地位」なども含むので人に使われます。
医学モデル(治療者や患者、治療方針に関わる根本みたいなもの)に当てはめると面白いのですが、以前の医学モデルは「生物医学モデル」といって、まさに「体」を診る医学でした。
ところが、それでは説明ができない症状や、原因不明な症状がたくさん出てきました。それらは心因性や精神的と言って別扱いされてきました。
精神病(不安障害やうつ病)の類です。
先ほど書いたように、人間の身体は肉体(生物面)だけではありません。心や精神(心理面)は肉体に宿りますし、立場や地位(社会面)は誰しもあります。
生物と心理と社会は、切っても切り離せない人の一面で、全てを含む多面的な存在が人間です。
そこから「心身症」や「心身の反応」などの考えが広まり、新しい医学モデル『生物心理社会モデル(BPSモデル)』が生まれました。
慢性症状は生物・心理・社会の全ての要因を含みます。人間の症状ですから当然と言えば当然です。
どれだけ精密に検査をしても、心理社会的要因が画像に映る事はありません。
生物医学モデルは、急性症状には有効ですが、慢性には不向きです。
もし、怪我や病気ではないのにも関わらず、症状が長引いている場合は、心理社会的要因を考慮する必要があるでしょう。
医学モデルを知る事は、治療者だけではなく、治療を受ける患者にとっても大切です。
投稿日:2022年10月12日
院長の折居です。
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整体院サンテ院長
整体師
カイロプラクター
スポーツトレーナー
自律神経調整師
剣道4段
福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。
カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。
慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。
その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。
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