20年以上『筋肉痛』を『神経痛』と誤診されていた患者さん①

『誤診』というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、慢性ではよくあることなので書こうと思います。

 

特に「神経痛(神経障害性疼痛)」は、ほんとに間違いやすい症状です。

 

神経痛の中には、神経所見(知覚異常や麻痺)が、無いにも関わらず「神経痛」の診断名がつけられている場合があります。

 

一番「それ本当に神経痛?」と思うのが「坐骨神経痛」です。

 

実際にあったケースをご紹介します。

 

患者Aさんは、デスクワークをされていて、腰から臀部~下肢にかけて痛みが出ていました。

 

整形外科でレントゲンを撮っても異常なし。

 

「これは坐骨神経痛ですね」

 

と診断を受けたそうです。

 

それ以来20年もの間、整形外科以外にも整骨院や整体院で

 

「坐骨神経痛で悩んでいます」

 

と言って治療や施術を受けられていたそうです。

 

それでも症状は中々改善せず、別の整形外科でレントゲンを撮った際に

 

「脊柱管が狭くなっていますね」

 

「狭窄症からくる坐骨神経痛かもしれません」

 

「長年の症状なので、あとは手術しかありませんね」

 

と言われたそうです。

 

『手術は嫌なのですが、先生どうにかなりますか?』

 

Aさんはそう言って、当院に来られました。

 

初診時に「痛み以外にも、どこか感覚や知覚の異常がありますか?」

 

と聞くと

 

「腰の下部からお尻にかけて痛みがあります。あと、右足全体が時々痺れたようにビリビリと痛みます」

 

とのこと。

 

私が『これは神経痛じゃないかも』と思ったのはこの時でした。

 

続く。

投稿日:2023年2月9日

院長 折居俊樹(おりいとしき)

院長の折居です。
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整体院サンテ院長

整体師

カイロプラクター

スポーツトレーナー

自律神経調整師

剣道4段

福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。

カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。

慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。

その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。

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