慢性疾患についての総論

 

今回は、慢性疾患についての情報が多くなってきたので「総論」として振り返ってみようと思います。

 

さて、私はこれまで「慢性疾患は生活習慣病です」と幾度となく書いてきました。

 

なかなか治らない痛みも、過敏性腸症候群などの心身症も、うつ病などの精神疾患も、慢性である以上全て生活習慣の改善が鍵となります。

 

これは私の個人的な意見ではなく、慢性疾患をちゃんと勉強されている方なら、どなたでも知っている事です。

 

ところが、患者さんはその答えに物足りなさを感じている人が多いです。

 

「確かに生活習慣は大切です」と思う反面

 

「もっと劇的ないい方法は無いんですか?」

 

「私の症状は生活習慣の改善だけでなく、何か特別な治療や特効薬が必要なはずです」

 

実際に、患者さんにこういう風に言われることがよくあります。

 

これはある意味仕方がないことで、患者さんは病気や痛みについて次のように学んでいます。

 

症状を細かく調べれば原因が見つかる

原因がわかれば診断名がつく

診断名がわかれば治療方法がわかる

治療方法がわかれば症状は治せる

 

だいたいこんな感じでしょうか。

 

この一見当たり前に思える内容が、実は患者さんの改善を妨げてしまいます。

 

慢性疾患の場合、診断名の違いは治療方針に大きく影響しません。

 

お薬はメインではなく補助的だったり、運動療法や心理療法が重要だったり、QOLやADLの向上が最大の目的だったりします。

 

そのことを知らない、あるいは忘れてしまっているために、症状にばかり意識が向き、不安ばかりが募り、かえって症状をこじらせてしまいます。

 

『症状に生活を制限されるのではなく、生活によって症状をコントロールしていく』

 

そうすることで、初めて慢性疾患は改善するでしょう。

投稿日:2023年8月29日

院長 折居俊樹(おりいとしき)

院長の折居です。
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整体院サンテ院長

整体師

カイロプラクター

スポーツトレーナー

自律神経調整師

剣道4段

福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。

カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。

慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。

その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。

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