自律神経は乱れる

よく『自律神経の乱れ』という言葉を目にします。

 

コレは言葉の綾です。正常の状態を『整う』と言うので、逆の意味で『乱れ』と使っていると思ってください。

 

患者さんが本気で『乱れている』を真に受けると大変なので、少し説明します。

 

まず、自律神経は緊張状態では交感神経、リラックス状態では副交感神経がそれぞれ優位に働きます。

 

2つの自律神経は、オン・オフのように切り替わるのではなく、常に何方かが優位になると思うと良いでしょう。

 

多くの本やネット情報の『自律神経の乱れ』が意味するのは、《交感神経が優位になった状態が長く続いている状態》の事です。

 

そうなると交感神経が、さも悪いかの様に受け取られがちですが、緊張状態にあって交感神経が優位に働く事は普通です。

 

猛獣が家の中をウロウロしている状態で、副交感神経を働かせてリラックスしていては、たぶん死んでしまします。

 

『自律神経が整った状態』とは、状況にあった自律神経が優位に働く事です。交感神経だけが問題ではありません。

 

大切なのは、1日のなかで『緊張する状況』と『リラックスする状況』をつくって、それぞれの自律神経を働かせる事です。

 

最近は『リラックスする方法』ばかりに情報が偏っています。

 

やる気が起きない状態の人が、瞑想や深呼吸のリラックス方法を試しても特に変わりません。むしろ悪化するかも知れません。

 

逆に心拍数が上がる様にランニングしたり、汗をかくような筋力トレーニングをしたりすると、自律神経のバランスが整います。

 

自律神経は乱れて当たり前です。一方に偏り過ぎたり、偏った場合に整える方法を間違えないようにしましょう。

 

投稿日:2022年9月29日

院長 折居俊樹(おりいとしき)

院長の折居です。
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整体院サンテ院長

整体師

カイロプラクター

スポーツトレーナー

自律神経調整師

剣道4段

福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。

カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。

慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。

その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。

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