慢性症状の改善方法は、どの様な患者さんでも、どの様な症状でも基本的には同じです。
その柱となるのが《QOL(生活の質)の向上》
QOLとは、簡単に言えば心身の健康に関わる全てです。
LIFEには「生命・生活・人生」があり、それらを最善化する意味で使われます。
良好な人間関係・やりがいのある仕事・充実した日常生活・休日の過ごし方etc
沢山ありますが、その中で、最も取り組むべきは「生活習慣の改善」です。
慢性症状の改善方法の大黒柱であり、また、目的でもあります。
【慢性症状の治療目的】
よく間違われますが「症状を治す事」が目的だと思われがちです。
慢性症状を抱える患者さんは、症状に思考を奪われてしまい気づきにくくなっていますが、症状自体に悩んでいるわけではないのです。
症状により、生活の一部、あるいはもっと沢山の部分が困難になったから悩んでいるのです。
その状況で、考えるべきは「症状をいかに無くすか」ではなく「症状がある状況で、できる事は何か」です。
興味深い事に、できる事をしていく患者さんは順応・適応する術を覚え、症状があっても気にならなくなります。
それ以上に、できる事をしていく内に、いつの間にか症状が改善した素晴らしい報告を、私は多くの患者さんから聞いて知っています。
《症状が治らないから、QOLが低下した》ではなく
《QOLが低下したから、症状が治らない》のです。
発症時にそのような自覚をもっている人はかなり少数ですが、思い返せば無理をしていたと言われる患者さんがほとんどです。
【生活習慣の改善】
生活習慣とは、睡眠・食事・運動などの他にも、清潔・排泄なども含まれ、社会で生きていくために必要な全てです。
それらは、規則正しい時間(リズム)を繰り返すことで、お互いに関係し作用し合います。
当たり前の事ですが、それが一番大切なのです。
それらが乱れた結果の慢性症状は、生活習慣病と言えます。
高血圧や糖尿病の理由と、不眠症や慢性疼痛の理由にさほど違いはないのです。
もちろん、QOLの向上と生活習慣の改善をおこなえるのは
患者さんだけです。
その自覚が無ければ、慢性症状は治らないでしょう。
投稿日:2023年2月23日
院長の折居です。
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整体院サンテ院長
整体師
カイロプラクター
スポーツトレーナー
自律神経調整師
剣道4段
福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。
カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。
慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。
その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。
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