患者さんとお話をしている時に
「はぁ~、なんてわかりやすい説明なのだろう」
と逆に教えられることがあります。
人の身体は非常に複雑です。
わからないので《心身の反応》などと言われています。
脳や内臓、自律神経やホルモン(内分泌系)や神経伝達物質。
他にも、色々な身体的要因や、目に見えぬ心理社会的要因によって、身体は不調や改善を繰り返しながら生きています。
そんな、複雑な身体構造ですので、身体にまつわる学を全て修めることは、人間には到底不可能です。
故、橋本敬三先生は「至知は幾ならず」とおっしゃっていました。
至智は智を棄て~みたいなことだと思います。
何でもかんでも完璧に知らなくても良いのです。
不眠症といくつかの疼痛症状をかかえる患者さんがいました。
その方が改善するには、生活習慣の大切さを説くところからだと思い、私は必死になって説明しました。
ところが、話が終わるころになって患者さんが言いました。
「要は日中にドキドキして、アドレナリンを使えば私は眠れるんですね!」
「えっ?うん・・・そうです!!」
と私は答えました。
本当は運動を勧めようと思っていたのですが、患者さんにはやりたいことがあったのでしょう。しばらく様子見をすることにしました。
その患者さんは面白い事に「絶叫マシーン」でドキドキする事にしたそうです。
フリーパスを買い、毎週毎週、乗っているとおっしゃっていました。
しかも、それで徐々に眠れる様になったのですから驚きです。
おそらく、外に出かける行為自体がQOLの向上に繋がったのでしょう。
ですが、そんな事は誰も予測しえません。
「要は」から始める行動。
理屈や理論も大切ですが、単純明快で素晴らしいと思いませんか?
投稿日:2023年1月25日
院長の折居です。
あなたのお悩みを解決します!
整体院サンテ院長
整体師
カイロプラクター
スポーツトレーナー
自律神経調整師
剣道4段
福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。
カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。
慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。
その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。
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