20年以上『筋肉痛』を『神経痛』と誤診されていた患者さん②

「痺れ=麻痺」と思っている方が多くいらっしゃいますが、全然違います。

 

『痺れ』は正座をした後のビリビリ感とおもってください。

 

血行が阻害されて酸欠状態になった「筋肉や皮膚」にでる知覚症状が「痺れ」です。

 

一方で『麻痺』はというと、麻酔をした状態が近いです。

 

何らかの原因で、神経が分布している領域の、感覚が無い・動かせない様な状態で『神経』にでる症状です。

 

なので、神経痛(神経障害性疼痛)は『麻痺』の様な症状があります。

 

Aさんの、話をよく聞くと、どうやら『神経』が原因ではないようです。

 

触診で両足を触って

 

『触られた感覚に左右の違いはありますか?』

 

と聞いても

 

『いいえ、ありません』

 

アイスパックを両足の甲(痺れた感覚がある場所)に乗せて

 

『冷たさの違いはありますか?』

 

と聞いても

 

『いいえ、おなじです』

 

これでは、神経所見に異常ありとは言えません。

 

他にも運動機能を見ましたが、大して左右差もなく、ただただ『ビリビリした痛み』があるようでした。

 

 

そもそも、坐骨神経の神経支配領域は「下肢全体」ではないのです。

 

私は医者ではないので診断はできませんが、明らかに違う場合は

 

「たぶん違いますね」と言っています。

 

これは『坐骨神経痛』ではありません。

 

では、何か?

 

「筋肉痛(筋・筋膜性疼痛)」です。

 

続く

 

投稿日:2023年2月10日

院長 折居俊樹(おりいとしき)

院長の折居です。
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整体院サンテ院長

整体師

カイロプラクター

スポーツトレーナー

自律神経調整師

剣道4段

福岡市東区志賀島生まれ。海と山、両方の自然を駆け回り育った野生児。整体への追及や意欲は、患者や同業者から『異常』や『変人』と畏れられる。

カイロプラクティック(ディバーシファイド・ガンステッド)・オステオパシー(内臓マニピュレーション・頭蓋マニピュレーション)の技術を中心に取得。

慢性疼痛治療の中心となる心理療法・運動療法を心療内科医・理学療法士に師事し習得。

その他、メンタルヘルスマネジメント・栄養学・薬学・漢方薬学・認知行動療法・睡眠法・呼吸法など各専門科に師事し習得。

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