施術者の十戒

『顧客の十戒』というのをご存じでしょうか？

マーケティングコンサルタントの小笠原昭治さんが「顧客心理」を10箇条にして示したものだそうです。

まだ駆け出しだった頃に『顧客の十戒』を知って、凄く納得したのを憶えています。

『顧客の十戒』は、患者さんも損をしない為に覚えていてほしい心理です。

患者さんがそういう気持ちでいてくれるのなら、私はどういう心づもりでいたら良いのだろうと思っていました。

今なら自信をもって書けそうです。

私という施術者を知ってほしいと思って正直な気持ちで書いています。

きつく見えますが、人の本気は鬼気迫るものです。

『施術者の十戒』

一.　あなたには、選ぶ権利があります。

　　私は選ばれるために努力しています。

二.　私は治ってほしいのです。

　　治るのであれば、私でなくとも構いません。

三.　私はあなた以上にあなたの健康を知っています。

　　健康の怖さを知っている分、あなたより必死かもしれません。

四.　私は常に、あなたが治るには何が最善か考えます。

　　提案をすることはできますが

　　行動できるのはあなただけだからです。

五.　私は、ボランティアをしているのではありません。

　　矜持(きょうじ)もって仕事をしています。

　　正当な報酬と対等な立場は最低限の要求です。

六.　私はマッサージ機ではありません。

　　健康の先達者としてあなたに接しています。

　　患者さんもお客様ではありません。

七.　騙すつもりは毛頭ありません。

　　あなたは経験していないから知らないだけです。

　　想像しているよりもお金と時間と努力は必要なのです。

八.　あなたの健康は考えますが、それ以外の事情は考えません。

　　仕事も家庭も、お金も時間も、あなたのものです。

　　何を秤にかけるのは、あなたにだけ許された行為です。

九.　あなたが本気でなくとも、私は本気です。

　　あなたに何を言われようが、どう思われようが

　　必要だと思う提案はさせて頂きます。

十.　あなたが諦めないならば、私は支えます。

　　あなたが諦めるのならば、私は何もできません。

　　どちらもあなたの自由です。