ストレスコーピング

長いことストレスにさらされると、心身に様々な悪影響を生じる。

そのことは皆さんご存じだと思います。

そのため、健康を維持するにはストレッサー（ストレスの基）を上手く処理することが必要になります。

それが『ストレスコーピング』といわれるものです。

ストレスコーピングは、大きく分けると2つあります。

【問題焦点コーピング】

ストレッサーとなる問題に焦点を当て、問題を直接的に解決しようとする取り組み。

【情動焦点コーピング】

ストレッサーとなる問題そのものではなく、それに対する情動（感情・思考・認知など）に焦点を当て、問題を間接的に変えようとする取り組み。

※ 【ストレス解消コーピング】というのもありますが、情動焦点と目的が分けにくいので、ここでは２つにしています。

わかりやすく言えば、解決できそうな問題であれば【問題焦点】を、解決ができなさそうな問題であれば【情動焦点】をストレスコーピングに用いるのが妥当でしょう。

これは持論になりますが、私はどちらも必要だと思っています。

例えば、職場やプライベートなどの生活環境で、どうしても自分と「合わない人」は必ず居るものです。

問題焦点コーピングとしては「意思の疎通」や「価値観のすり合わせ」が重要になってきます。

自分の方が正しい。自分の価値観を譲りたくない。という考えは誰でも持っているものです。

それ故にストレスを抱えてしまう場合は、どちらかが折れたり、折衷案を模索したりするしか方法はないのです。

仮に100％相手を言いくるめたところで、相手にストレスが残っている以上、いつか別の問題が生じるのは火を見るよりも明らかです。

人間関係を円滑にしていくには、多かれ少なかれ自分を曲げていく必要が有るわけですから、そんな時に必要なのが、情動焦点コーピングです。

情動焦点とは、言ってしまえば「ポジティブシンキング」をしていくことです。

自分を曲げた＝相手に負けた。

と思わずに「色んな自分を発掘できるな」や「今までとは別の価値観が増えたな」と思うことで、ストレスを感じにくくなっていきます。

また、別の考え方では「しょうもない事に費やす時間の方がもったいない」と思うのも良いでしょう。

ちなみにストレス解消コーピングの場合は、旅にでたり、愚痴を吐いたり、やけ酒を煽ったりします。

他にも、よくあるのが、日光に当たる・絵を描く・料理をする・筋トレをする。など、問題とは全く別の事をすることで、情動の変化を図る方法です。

結局、どういう情動にもっていくのが一番かというと（私論です）

『足るを知る』

自分のことをよく理解し、身の回りに無いモノではなく、有るモノ（親兄弟・衣食住・生きている事そのもの、など）が如何に尊いかを知って満足する。

だと私は思います。

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