グーをパーに、パーをグーにする施術

私の施術は基本的に、力が入っている箇所を緩める施術です。

グーパーする施術と説明では言っています（たまにだけど）

施術をしていると患者さんに「なんでソコをやるんですか？」と言われることがよくありますが、筋肉の付着部位や身体の反射を利用した施術だからです。

利き手と反対の手で「軽くグー」を握ってみてください。

右利きなら左手を軽く握ります。

左肘の内側（注射打たれる場所）を、右手でギュッと握って下さい。

おそらく、グーを握っている左手が、勝手にパーになろうとするはずです。

今度は、左手でパーを開いた状態で、手首の内側（脈をとる場所）を、右手（親指と人差し指がやりやすいかも）でギュッと握って下さい。

おそらく、パーを開いている左手が、勝手にグーになろうとするはずです。

※ならなかったらごめんなさい。

単純な筋肉の収縮運動ですが、このような反応は全身のいたるところで確認できます。

筋肉しかり、神経しかり、です。

その反応を、ずーーーーーっと辿っていくと、ほとんどが身体の中心へと繋がっていきます。

だから、そこを私は緩めているわけです。

『手の感覚のみぞ知る』といったところでしょうか。

当然、患者さんよりも沢山の身体を触ってきたわけですから、その機微は説明し難いですが存在します。

熟練した料理人が、同じグラムで肉や魚を切り分けられるように、手の感覚とは磨けば磨くほど鋭く、正確になります。

そして、身体の反応は正直です。

もし仮に、強面の大男が近寄ってきたら、身体は勝手に緊張して固くなるでしょう。

逆に、子供や可愛らしい動物が近寄ってきたら、身体は勝手にリラックスして緩みます。

先ほどのグーやパーもそうです。

閉じている手を力で開こうとすれば、筋肉や関節は傷むでしょう。

横腹をくすぐりでもした方が、簡単に、しかも勝手にグーはパーになります。

別に、腰でも顎でも場所は関係ありません。

北風と太陽みたいなもんです。

私の施術は、そんな感じです。