人類史上『老い』は未経験

図は日本人の寿命の変遷です。

織田信長が『人間～50年～』とうたった様に、人の寿命は今では考えられないほど短いものでした。

それが、医学の進歩や食の充実、インフラの整備などの恩恵により近年伸びてきたばかりです。

何が言いたいかと言うと『老い』を感じる前に以前は死んでいたので、人類史上『老い』は初体験に近いのです。

『老い（老化）』による身体機能の低下は、体を構成する細胞が老化した「老化細胞」が増えることによって現れます。

若い頃の老化細胞は、新しい細胞に変わることで老化を防ぐことができます。

しかし、歳を重ねるにつれて細胞の入れ替わりが滞り、老化細胞の割合が増えてきて、徐々に身体機能が低下していきます。

その結果が、癌、免疫機能の低下、筋力の低下、などの諸症状というわけです。

最近では、老化のメカニズムの一端が、酸化や糖化にあることが注目されはじめ、アンチエイジング医学が注目され始めてきました。

また、心理社会的要因によって活性酸素がより多く生み出され、酸化や糖化を加速させることもわかってきています。

未曾有の『老い』に遭遇している現代ですが、老化を防ぐ核は『生活習慣』であることに変わりありません。

必要以上に老化したくないのであれば、今からでも見直すべきでしょう。