何事も深く考える事が最善とは限らない

人生で直面する問題には、深く考えた方が良い時と、そこまで考えない方が良い時があります。

失敗はみんな怖いものです。

失敗したくないから深く考えますし、そのせいで悩んだりもします。

ただ、問題を深刻に考えすぎて必要以上に萎縮したり、単純な問題を複雑に拗らせてしまうこともあります。

自律神経系の症状や精神疾患、仕事や育児などにもそれは当てはまります。

なかなか治らない症状や、なかなか解決しない現状に悩み、将来を悲観してしまいがちです。

「この症状がある限り…」とか「この問題がある限り…」とか、足取りが重たくなってしまい、改善行動に移せないほど悩んでしまいます。

そんな時は問題を「たかが」と思うことも大切です。

「たかが鬱病」とか「たかが育児」とか

まぁ、他人にそれを言われるとめちゃくちゃ腹が立ったり落ち込んだりするでしょう。

でも、自分でそう思う分にはどうでしょうか？

子供にとってニンジンやピーマンが重要な問題となる時があります。

実話ですが、給食でニンジンがどうしても食べられず、先生に「食べなさい」と言われ、昼休みはおろか５時間目までじっと給食を見ていた同級生が居ました。

最終的に彼は泣き出して給食を給食室に返しに行ったのですが、私は給食当番だったので彼について行きました。

返す途上で、彼に「そんなに嫌いなんか？」と聞きました。

既に泣き止んでいた彼は「普段は食べられるけれど、今日はダメだった」と言いました。

そりゃそうだ。

ニンジンが出る度にこんな問題に発展していたわけではないのですから。

何故あの時「たかがニンジン」を食べられなかったのかは、今となっては謎のままですが、あの日に限って彼がニンジンを「たかが」と思えなかったのは確かです。

話は変わりますが、鬱病が「気合の問題」と言われていた時代があります。

今言ったらパワハラ間違いなしなのですが、「たかが」と考えられていた時代です。

もちろん他人がそうやって軽視した発言をするのはどうかと思います。

ですが「あ、そうですよね。自分の考えすぎですよね！」と本人が楽観視するのは悪い事ばかりではありません。

本人が前向きになれるのであれば「たかが鬱ですよね！」と思うのも良い事だと私は思います。

病院の先生に「されど鬱だろ！」と怒られそうですが、それはケースバイケースです。

現に、私が寛解したきっかけは「たかが」と思って悩むのを止め、行動に移した結果でもあります。

問題を軽視するのはよくありませんが、過度に怖がったり、ハンデと思ったりすると、次第に言い訳にもなってきます。

「過度」に考え行き詰ってしまった時は、反対に「たかが」と思ってみてはいかがでしょうか？

人生は意外と何とかなる！！