厭離穢土欣求浄土（おんりえど　ごんぐじょうど）

厭離穢土欣求浄土（おんりえど　ごんぐじょうど）とは、訳すると

「穢れた場所から離れて、浄土を求めましょうね」という意味です。

織田信長が今川義元を討った「桶狭間の戦い」の際、松平元康（後の徳川家康）は今川家の武将でした。

自軍の大将が負けちゃったので、元康も敗軍の将として逃げていました。

勝った織田勢が追いかけて来て、もう死にそうなくらいまで追い込まれた元康は、お寺に逃げ込んで自刃しようとしていました。

そしたら、お寺の登誉（とうよ）上人という、お坊さんに言われたそうです。

「あんた、本当にそれでいいのかね？」

「代々、松平家は平和な世の中を作ろうとしてきたんじゃないのかね？」

「諦めたら、試合終了ですよ」と

この時に、上人にいただいた言葉が、厭離穢土欣求浄土だったそうです。

それ以降、元康（家康）の旗印はコレになりました。

戦国の荒れた乱世を、平和な世の中にしよう！

厭離穢土欣求浄土には、そんなスローガンが込められているのです。

当時17歳の家康君。凄いと思います。

私も、草が伸び放題の庭や、散らかった部屋を見ると、思うようにしました。

「厭離穢土欣求浄土」

ゴミども、我が前から消え失せよ！！