悩みを種類で整理する

「悩み」には色々な種類があります。

ほとんどの悩みは、病気やケガ・精神的な症状・仕事や人間関係などの問題など、現在の医療モデルである『BPS（生物心理社会）モデル』に該当すると思います。

例えば、怪我や病気で体調を崩し、仕事ができずお金が稼げず、将来が不安でしょうがない…などはBPSの問題を全て含む悩みです。

とりわけ人間関係は、社会で生きている限り無関係ではいられませんので、お悩みになる人は多いのではないでしょうか。

さて、そんな「悩み」ですが、自分で考えるべき悩みは、今のだいたい半分くらいしか本当はありません。

半分にするために行うのは、先に言ったBPSとは別の種類分けです。

『自分が改善すべき悩み』と『他人が解決すべき悩み』の２つです。

① 自分が解決すべき悩み

悩みの多くは人間関係と言いました。

実はこれが半分になります。

なぜなら、人間関係は自分と相手の半々で成り立っているからです。

嫌な相手が居たとして、その人をどうにか変えたいと思う気持ちは誰にでもあります。

しかし、それは不確定要素でいっぱいです。

指導や教育でカバーするにも限界がありますし、何より本人の変わろうとする意志が無ければ土台無理な話です。

ですが、自分自身を変える事は自分本位だけで可能です。

人間関係だけでなく、お金を稼ぐにしても、健康状態を改善するにしても、自分が自分の意思で行動するしかないのです。

行動によってのみ道は開かれるのですから「なんの行動をすべきか？」以外に悩む事は本来ないのです。

他人は他人、自分は自分。と言いますが、他人がどうあれ人生は自分の全力を出すこと以外やる事なんてありませんからね。

自分単体で完結できる問題以外で悩むことは極力避けた方が良いでしょう。

② 他人が解決すべき悩み

確かに、相手の行動如何によって自分が悩んだり、困ったりすることはあります。大いにあります。

離れたり縁を切ったりできる相手なら良いのですが、それが難しい場合はやはり相手をどうにかしたいと悩むでしょう。

それでも、自分がどれだけ悩もうと変わるのは相手自身なのです。

変えたい気持ちをエゴとまでは言いませんが、時間と労力の無駄です。

これは「心配」や「気がかり」でも同じことです。

相手の事は一旦諦めて、自分が変化をすることをお勧めします。

そうすると、意外と相手は勝手に変わります。

相手の問題は、相手が解決すべき問題なのです。

他人の問題を自分の悩みにしてはいけません。

※ここで言う他人は、大人です。教育段階の子供の場合はまた別です。

補足

他人の問題に悩む以外にも、無駄に悩みを拾う人が居ます。

人生を道とするなら、誰の人生でも路上に無数の石（悩み）が転がっています。

別に道を塞いでいるわけでもない石を、無視するでも、避けるでもなく、わざわざ拾う人は悩みを探しているといえます。

沢山拾ううちに重たくて身動きが取れなくなり「自分はこんなに悩みを抱えている」と言う人は、悩みを捨てる意識を持った方が良いでしょう。

全ての悩みを解決する暇は人生にはありません。

時には諦める・無視する・避けるなど、捨てる考えも大切です。