ネガティブな感情に支配されなくなる方法①

ネガティブな感情に支配されると、具体的な行動ができず、逆に自分を苦しめてしまう結果になる事もあります。

どうすればネガティブな感情に支配されないで過ごせるのでしょう？

すぐにできる方法で言えば『思考の導火線を長くする』『行動でコントロールする』この2つで対処可能です。

『思考の導火線を長くする』

確かに、怒りでカッとなったり、不安になったりするのを、即座に止める事は容易ではありません。

それらは「情動」といって、脳の中でも最も早い反応で導火線はありません。

しかし、情動だけに気持ちが支配されるわけではないのです。

もし、仮に情動に人が支配されてしまうなら、誰もが感情的に行動してしまい、世の中は無法地帯と化すでしょう。

そうならないために、私たちは情動の後に働く「理性」という思考で行動をコントロールしています。

理性は情動の後に出てきて、本当に今の感情に従った行動をとって良いのかを再度考える導火線の役割をします。

感情の火を消して、自分の行動を決定する最後の砦にもなります。

感情の赴くままに動く人の事を「直情径行」と言いますが、これは思考の導火線が短い人です。

感情の赴くままの行動や言動をしていると、脳に『オッケー、その感情の時は考えずに行動するね』と刷り込んでいる様なもので、ますます導火線は短くなり、最後の砦はいとも簡単に抜かれるでしょう。

ポジティブな感情の時はそれで良いかもしれませんが、ネガティブな感情の時は非常に厄介です。

軽挙妄動と言われるように、よく考えもしない分別のない行動は、相手も自分も苦しめる結果に陥ってしまいます。

ネガティブな感情の時は、導火線を長くして熟慮断行することが必要になります。

導火線が短くなっているのは、そういう訓練を意図せずしてきたからです。

すぐ怒る・すねる・弱音を吐くなどの行動は、導火線を短くする訓練です。

ポジティブな思考が出てこない内は難しいかもしれませんが、これ以上短くしないように気をつけましょう。

導火線を長くする方法は次回に書きたいと思います。