失敗から何を学ぶかは本人の自由です

うちの整体院では神棚を祀っていて、患者さんが早く改善します様にとか、患者さんが当院を見つけてくれます様にとか、日々お願いをしています。

神棚には、月次祭（つきなみさい）と言って毎月１日と15日にお供えしている物を新しく変える習慣があります。

米・塩・水・酒・榊（さかき）を交換するのですが、綺麗に磨いたりしますので、私はだいたい30分くらいかかります。

ある月次祭の日、普段は時間に余裕があるのでゆっくり交換しているのですが、その日は色々あって、時間に余裕がありませんでした。

急いでバタバタしながら交換していると、お米を載せたお皿のバランスが崩れ、次の瞬間・・・

お米一粒には７人とも八十八人とも言われる神様が宿るとされています。

私は軽く700人～8,800人の神様をそこら中にばら撒いたわけです。

しかも、患者さんが来る時間ギリギリに。

実は、この前日に私は仕事でミスをしていました。

なので、お米をこぼしたときに「きっと昨日のミスが良くなかったんだ。罰が当たったんだ」とちょびっと思ったわけです。

こぼれたお米をこれまた急いで片付けていると、集めたお米に手が当たり再び210人～2640人くらいの神々が床へダイブしました。

『もう患者さんが来る。神様、私の事がお嫌いですか？』

そう思っていた矢先、一通のLINEがティロリロリーン♪

患者さん「すみません。少し遅れます」

僕『あぁ、神様・・・ありがとう』

何故かこの時、コレは神様からの教訓だと思いました。（唐突！）

「お前は慌てるとミスをする。その米はお前が些細なミスをして取りこぼした患者さんや信頼だ。一粒一粒は些細なモノだが、その一粒が大事なんじゃぞ」

みたいな。

実際には、そんな大層なことではありません。

神様の思召しでも、罰でもなく、ただ単に重力という物理的な自然の法則によってお皿からお米がこぼれただけです。

ただ、失敗してテンションを下げるのも、そこから何かを学ぶのも本人の自由です。

どんなに優れていても、失敗しない人は居ません。

失敗から立ち上がるのが「早い」のか、「遅い」のか、それとも「いつまでも立ち上がれない」のかは、失敗から何を学ぶかだと私は思います。