依存ってなんだろう？

※今回は依存についての考察ですが、私個人の感想です。お悩みの場合はきちんとお医者さんや専門家に相談しましょう。

さて、本題に移ります。

依存の中でも、日常生活に支障が出ているにも関わらず、その行動や物質を止められないほどの状態を「○○依存症」や「○○嗜癖（しへき）」と言います。

WHOでは依存症の定義について

《精神に作用する化学物質の摂取や、ある種の快感や高揚感を伴う行為を繰り返し行った結果、それらの刺激を求める耐えがたい欲求が生じ、その刺激を追い求める行為が優勢となり、その刺激がないと不快な精神的・身体的症状を生じる、精神的・身体的・行動的状態》

とあります。

ただ、個人的には、依存のおかげで楽しめると思っていて、ある程度の依存は人生に必要とさえ思っています。

興味深い事に、タバコや酒の死亡リスク（1.4～1.6倍）よりも、ストレスによる死亡リスク（1.9倍）の方が高いことも研究で証明されています。

健康に悪いからと言って我慢して、ストレスをためてしまうのは本末転倒になりかねません。

もちろん何かを得ることでの代償はありますので、それがどの程度の代償なのかをきちんと判断しないといけません。

仕事も、筋トレも、勉強も、依存とは言いませんが、本人が身体を壊したり、周りが心配するほどまで熱中したりするものではありません。

医学的意味での境界設定上、「物質依存症」（物質には特定の名前がはいります）や「ギャンブル依存症」以外は病名から外されていますが、健康を害しない境界ではありません。

医学的にみて依存症なのかどうか？はそれほど重要ではなく、不健康にのめりこんだ・はまった・とらわれた習慣（アディクション／嗜癖）なのかどうかがポイントになります。

以下はアディクション／嗜癖の大まかな目安です。

・適切な範囲を明らかに超えている

・自分ではコントロールが効かない、「わかっているのにやめられない」

・それに没頭することで、嫌なことを忘れるなど、気分が大きく変化する

・繰り返すうちに程度がエスカレートしていく

・自分自身を傷つけたり、周囲の人を巻き込んで傷つけることになりがち

・自分ではアディクションであることが分かりにくい

依存において最も考えるべきは

依存によって本人や家族が苦痛を感じていないか？

依存によって生活に支障が生じていないか？

この２点ではないでしょうか。