施術テクニックの違いは、改善に影響するのか？

患者さんの心理に『一番効果がある治療を受けたい』というのがあります。

施術者の意見も同様で『一番効果のある施術を知りたい』と誰しも一度は考えるはずです。

整体一つとっても、マッサージ系から骨格矯正系、私の様にユルユルと緩める系から、気功のようなものまで様々です。

私も、色々な施術テクニックを学び、また自分の身をもって色々な施術を受けてきましたが、結局『一番』は決められませんでした。

もちろん施術者の『経験や技量』によるものが大きいでしょうが、テクニックの違いで差はあまり感じません。

鍼でも、お灸でも、矯正でも、マッサージでも、やり方に違いはあれど、上手な先生の施術はどれも素晴らしい効果があります。

何故、テクニックが違うのに同じ様な効果が出るのだろうと思い考えると、共通する感覚があります。

それは『気持ちが良かった』です。

それは施術する側の感覚としても言えそうです。

どのようなテクニックでも、患者さんに痛みや不快感を我慢させていて、良い効果が出たかと言われれば微妙です。

終わった後の解放感はあるでしょうが、それは我慢した結果です。

患者さんが我慢していて、こちらにもやった感はありますが、すぐに再来院されます。

どうやら『1番』の条件は施術テクニックの違いでは無いみたいです。

何の施術でも、『リラックス』を感じる時こそが、施術効果が最も高くなり、それに気づけている先生が『上手な先生』と呼ばれているのかも知れません。

改善に影響するのは、テクニックの違いでは無く

『気持ちがいいか・よくないか』

ではないでしょうか。