初めての方へ

初めまして、整体院サンテ院長の折居俊樹です。

整体院サンテは他の整体院とは少し違います。一般的なマッサージみたいに押したり揉んだりをしません。ポキポキならす骨格矯正もしません。

では、一体何の治療を行うのか？

どういう施術を行うのか？

初めての方はわからないことだらけでしょうから、ここに説明させていただければ、と思いました。

少し長くなりますが、本気で改善を願っている方、是非最後までおつきあいください。

違和感に近い腰痛・デスクワークの肩こりや頭痛などの『疼痛』

夜眠れない睡眠障害・過食や拒食におちいる摂食障害などの『心身症』

パニック発作や不安症・解離性障害や躁鬱病などの『精神病』

人は何故、怪我や病気などの直接的な原因がないにも関わらず、痛みや不調が起こるのでしょうか？

そして何故そのような症状ほど長引くのでしょうか？

結論から言えばそれは『緊張しているから』です。

『緊張なんてしていない』と思うかもしれませんが、ここで言っている緊張は、皆さんが思っている緊張と少し違います。

ここでの緊張は『リラックスできていない状態全て』だと思ってください。

仕事でリラックス状態になっている人はほぼ居ませんし、育児や介護でリラックス状態になる人もそうは居ないはずです。

そう考えると緊張している場面は非常に多いですよね。

何を緊張と感じるかは個人差によりますし、緊張度合いも軽度～極度まで様々です。

音を例に緊張度合いを考えてみましょう。

《軽度》・・・静かな音楽。無音の方が良いかもしれないが眠ることはできる。

《中度》・・・通常のテレビの音。どちらかと言えば眠りにくい。

《重度》・・・暴走族の騒音。気になって眠れない。

《極度》・・・爆発音。恐怖や不安で眠れない。

これは睡眠度合いにフォーカスしていますが、他にも様々な症状が現れます。

《極度》の緊張状態を例で考えるなら『熊さん』が横に居る状態です。

・いつでも逃げられる様に筋肉は強張ります（身体のコリや痛み）

・噛みつかれても出血しにくい様に、血液に富んだ内臓は働きを低下させます（過敏性腸症候群や機能性ディスペプシア）

・息を殺すような浅く短い呼吸になります（慢性疲労症候群）

・ドキドキして脈打つような状態にもなります（動悸やパニック発作）

・熊の動作を見逃さない様に目は冴えてきます（不安症）

・熊が横に居て眠れる人はいません（不眠症）

緊張状態から想定される症状は他にも沢山あります。

熊さんの正体は、ご存じ『ストレス』です。

大体の人の抱えるストレスは、解決できないからタチが悪いですし、長引きます。

３か月以上長引く症状を『慢性症状』と言います。

慢性症状に陥ると、不眠症や不安症自体が第二、第三のストレスになるので、最初の問題だけを解決しても、全部が解決にはなりません。

ストレスは専門的には『心理社会的要因』と言います。

慢性症状は、心理社会的要因を必ず含む症状です。

あなたの悩みが長引いているのであれば、それは慢性症状で、原因には心理社会的要因が必ずある。と言う事を知りましょう。

整体院サンテは『慢性症状』を専門としている整体院です。

整体は筋肉を揉んだり、関節や骨格を矯正したりして『痛みを緩和する事』を目的にしていると思われがちですが、それは全く違います。

上記の皆さんが思っているのは『治療』です。整体は治療ではありません。

整体の目的は身体の機能を整えて『治癒力を発揮させる事』です。その結果、色々な反応が引き起こされて痛みの緩和や不調の改善をしてくれます。
 

治療の目的と整体のそれとは、似て非なるものです。

手術や投薬に代表される治療の目的が『痛みの緩和』です。

事故に遭って出血多量、毒薬を飲んで意識不明、そんな急性症状の時に、『治癒力を発揮させよう！』とか悠長に言っている場合ではありません。

病院は色々な専門科に特化して、色々な急性症状に『治療』を施します。病気や怪我は時に命に関わるので、治療はとても重要です。

ところが、そのような病気や怪我がないにも関わらず、痛んだり不調になったりする症状があります。半病人や不定愁訴と呼ばれるものです。

その多くは原因がよくわからず、明確な治療方法もないので長引いてしまい慢性症状となります。
 

慢性症状の原因は無いわけではありません。有るには有るのですが、心理社会的要因を必ず含むという点。器質的には見えない・機能的な要因が多すぎる、かつ複雑すぎるという点。その２点は科学的に検査できないので、結果的に『原因不明』と言われます。

『特定できない』と言った方が正しいでしょう。

『治癒力を発揮させる事』を主目的とした整体は、原因不明の慢性症状との相性が非常に良いです。原因不明でも身体が治る方法は『治癒力の発揮』以外に無いからです。

治癒力は腰痛などの痛みだけでなく、不眠症やうつ病など色々な不調も治してくれます。

そんな都合の良い力なんて無い、と患者さんは思うかもしれません。ですが腰痛だけ、不眠だけ、など単体で効果を得られると思う方が実は不自然です。

ご飯を食べてお腹が満たされると眠気がさしますが、別に睡眠効果のある食事をしているわけではありません。それはお腹が満たされた事で起こるホルモンなどの生理反応です。

1つの行動で他の色々な効果が生まれるのは、皆さんが意識していないだけで極々自然な反応です。

整体院サンテの整体は、治癒力を発揮させ、その結果、色々な良い反応を得る事ができます。

よく初診を検討されている患者さんに『○○は整体で治りますか？』と聞かれる事があります。

答えはイエスでもありノーでもあります。

ただ、その質問の答えは、私の技量以外の要素に大きく左右されます。

一番大きな要素は『患者さんの責任行動』です。

治すのは私ではなく患者さんだと言う事を、ほとんどの患者さんは理解していません。

そもそも本当の意味で身体を『治せる』のは患者さん以外に居ません。

『医療者が病やケガを治すのではなく、患者自身の治癒力が病やケガを治している。』

最初に言ったのは医学の祖のヒポクラテスですが、現代でも普遍的な考えです。

言葉遊びや屁理屈に聞こえるかもしれませんが、これは物凄く大切な考えです。

確かに『先生のおかげで治った』と言われることは有ります。ですが、それは患者さんの治す力が働いてくれたからです。

患者さんに治す力がまったく無ければ、どのような名医も無力です。

これは、整体だからとか、病院だからとか、そういった区別は関係ありません。

前章で書いた通り身体には治す力『自然治癒力』があります。

もし、患者さんに治す力が全くなければ、手術で癌を取り除いたとしても、傷痕が癒えず出血多量や感染症で死ぬでしょう。それは例えかすり傷でも同じです。

『良い施術を受ければ治る』

『治らないのは先生が未熟だからだ』

施術者サイドに改善の全てがかかっていると認識をさせているのは、昨今の施術者の勉強不足が招いた非常に残念な結果です。

あるいは

『治るか治らないかは患者さん次第ですよ』

『治らないのはあなたの治癒力が弱いからですよ』

と言っては商売にならないから。かもしれません。

人間は楽な方に楽な方に流れます。受け身で治れば一番楽なのです。

ですが、受け身のままでは慢性症状は治りません。

あくまでも、患者の行動がメインで施術は補助です。

『患者さんの責任行動』とは、生活習慣の改善になります。

生活習慣の改善の事を『QOL（生活の質）の向上』と言います。

どんな施術をしても『寝ない・食べない・動かない』患者さんのQOLは向上せず、治癒力は弱いままです。

色々なアドバイスがありますが、理想を語るだけでは現実になりません。

生まれ変わるくらいの気持ちと覚悟が、慢性症状の改善には必要です。

自然治癒力が上手く発揮できる条件は、生活習慣である『睡眠・食事・運動・思考・呼吸』が整った状態です。

患者さんの中には、生活習慣の改善を既にしているのに、症状が改善しないケースがあります。もしくは、生活習慣の改善をしたいのに、できないケースです。

寝ているのに、途中で起きてしまう。

寝たくても、考え事をしてしまい眠れない。

食べているのに、便秘や下痢になる。

食べたくても、胃や腸が不調で食べられない。

運動したくても、寝不足や不調で動く気になれない。

など、人によって様々です。

緊張状態が長引いた慢性症状の患者さんは、交感神経（自律神経の内の緊張を司る）の過度の働きにより、自力で副交感神経（自律神経の内の緩和を司る）を優位に働かせる事が困難です。

そこで整体院サンテの施術が必要となります。

私の施術は、副交感神経を優位にする施術と思ってください。

リラクゼーションを目的とした施術は沢山ありますが、整体院サンテの施術もそれに近いです。もっと違いを説明したいのですが、リラクゼーション以外に説明できる言葉がありません。

具体的に説明すると、内臓と呼吸と脳へのアプローチをして、副交感神経を優位にさせ、本人だけでは到達できない深いリラックス状態にする事です。

※再三再四申し上げますが、施術でできる事と患者さんがしなければならない事は別です。慢性症状の改善は『QOLの向上』がメインで、それを上手くやるために『施術』をするのです。

くれぐれも、間違わない様にしてください。

内容が気になる方は、以下をお読みください。少しだけ詳しく書いています。

【内臓】

内臓を動かす神経のメインは、脳神経の一つである『迷走神経』という副交感神経を含む神経です。腹部から間接的に内臓にアプローチする事によって、迷走神経を刺激してリラックスさせます。同時に緊張して癒着した内臓をほぐすこともできます。内臓の位置は常に教科書通りではなく、硬さの機微は熟練した技術で初めて感じることができる程繊細です。

《スペシャル》

『除圧』といって、お腹の中の余分な空気を血管から吸収させ、呼吸で外に出す施術があります。腹鳴がギュルル～となって非常にスッキリする除圧は内臓整体の秘技です。ただお腹をグリグリ押すだけでは腹鳴は絶対に鳴りません。１度の施術で50回以上の腹鳴が鳴ることもあります。

【呼吸】

呼吸の要は横隔膜と肋骨です。横隔膜と肋骨を緩ませて呼吸の動きを良くする施術をおこないます。呼吸が乱れると副交感神経が上手く働きません。

吸う酸素量が足りないと細胞は酸欠で緊張してしまいますし、吐く酸素量が少ないと、活性酸素が多くなり細胞を酸化させて傷つけてしまいます。また、膨満感や呑気症の原因にもなり、消化や便通が悪くなります。

《スペシャル》

『自律訓練法』という心理療法の一種を用いて呼吸の訓練をします。その時のコツがいくつかありますが、それはドコにも載っていない完全オリジナルです。

効果が非常に高く、３か月も訓練すれば椅子に座った状態でも熟睡できます。

【脳】

ホルモンや神経伝達物質、自律神経など身体機能の総本山はやはり脳です。

脳は、２本の血管（内頚動脈と椎骨動脈）よって酸素と栄養を供給されていますが、忘れてはいけないのが『脳脊髄液』です。

脳脊髄液は血液やリンパ液と同じ体液の１つで、脳や神経への栄養供給と老廃物の除去・脳や脊髄を外からの衝撃から守るなどの作用があります。

脳脊髄液は最終的に静脈に繋がっていて、循環が悪くなると一緒に血液やリンパ液の流れも悪くなる、三位一体の関係です。リンパ流しや血行促進だけでは脳へのアプローチは不十分だと言えます。

脳脊髄液にも、血液にとっての心臓や、リンパにとっての筋肉の様なポンプ機能を果たす部位があります。『背骨の動き』です。固くなった背骨は脳脊髄液を十分に運べません。

施術は背骨の動きを良くする施術です。温める事でも十分に効果がありますし、背骨に矯正技術を用いる場合もあります。矯正と言っても痛みはありません。むしろ気持ちのいいやり方だけ採用しています。

《スペシャル》

脳脊髄液が、脳内でリンパ系と同様に老廃物を除去する働きを、グリンパティックシステムと言います。覚醒時より睡眠時の方がシステムは活動的になるので、睡眠不足では脳に老廃物が溜まるというわけです。

施術で『熟睡状態』にする方法があります。ある場所を刺激する事により、脳がリラックスしてきて一種の『トランス状態』になります。上手く説明できないので『ゾーン』と呼んでいまして、非常に深いリラックス状態になります。

【好転反応について】

筋肉がない人が筋トレをしたら筋肉痛が出る様に、血行が悪い人の循環が良くなると血管が痛みます。改善に必要な変化と思ってください。かゆくなったりもします。

『治癒力で治る範囲は全て』と答えておきましょう。

慢性症状は、診断名の違いがあっても治し方は同じです。原因不明や難病指定の症状だとしても同じです。

結局は治癒力に頼るしかないので、対応範囲は全部と言えます。

意外なと改善例としては、薄毛や視力の低下、うつ病や不眠症、不妊症や失声（声が出ない）などもあります。

逆に、絶対に治せない症状が先天性の症状です。

先天とは生まれつきです。治癒も何も、元がその状態であれば治りようがないです。その場合は手術しかありません。

ダイエットを想像してください。

長い期間をかけて徐々に太ったはずです。１日で10キロ太ったりはしません。その状態から痩せるには、やはりそれ相応の期間が必要です。
 

痛みや不調も似ています。

慢性症状は生活習慣病と言われています。昨日今日だけで悪くなったわけではないのです。

５年前からの症状だからと言って、改善に５年必要なわけではありませんが、やはりそれ相応の期間を要します。

ただ、先が見えないからと不安に思う必要はありません。

10の状態が急に0になるわけではないからです。

5や3に軽減する段階で、症状があまり気にならなくなる人は沢山います。最終的な0というゴールの見過ぎは、初めの一歩を踏み出せなくなります。

１番避けるべきは、脳内シミュレーションで行動した気になって諦めてしまう事です。

不健康な状態での予想は、その状態でやれる事しか考えられないので無意味です。

痛みや不調が軽減すれば途中でできる事も増えますし、その状態にならなければわからない感情があって当然でしょう。

治療期間を最短にしたいならば、具体的な努力あるのみです。

私の力が無くとも自力で軽減できる様になったら、遠慮なく卒業してください。0まで待つ必要はありません。

その際に『あそこ良かった』と周りに言いふらしてください。

それがちょっぴり狙いです。