【私も、うつ病経験者です】
院長折居がいかにしてうつ病を克服したか

今となって思えば始まりは2018年の12月頃だと思います。

家を建てようとハウスメーカーを見て周り、日祝ある仕事の休みを全て家づくりにあてていました。当時は増税のタイムリミットもあり、3月までには契約したかったからです。

年度末まで4ヶ月は休日を潰したでしょうか。ですが、自分の家庭の事ですし、妻と子供と将来を想像するのは凄く楽しかったので、むしろ充実していました。

2019年6月、家づくりと統括業務は相変わらず続いており、日曜をゆっくり過ごす事なく、平日は決まって残業を自らしていました。 

睡眠時間は深夜2：00、3：00　～　朝8：00　の5～6時間。 

食事は軽食で済ませたり、食べなかったりの栄養不足。 

それでも自身で望んだ仕事と人生イベントでしたので、なんの疲労感も感じず、不満も当然ありませんでした。むしろ仕事で必要とされているのだから、忙しいのは名誉だ。くらいに思っていました。まさに企業戦士ですね。

キッカケは突然やってきました。

私の場合、躁状態と鬱状態が半々で、それに乗っかるような形で解離性障害と思われる症状がありました。双極性障害の中に解離性障害の症状が包括されている様な状態です。

自身の日常生活が困難になった私は、更に心身をこじらせていきました。2019年8月には精神科にて『双極性障害（躁鬱病）』と診断され、何が何だかわからない状態でした。

解離性障害をわかりやすく説明すると、本来、私たちの記憶や意識・知覚やアイデンティティ（一貫した自我）は１つにまとまっています。これらの感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態です。慢性的だと統合失調症の可能性もあります。

代表的な分類とその特有の症状には、「混迷」「健忘」「遁走」「離人症」「多重人格（同一性障害）」があります。

私の解離性障害の症状としては、次の状態を約１年の間に経験しました。

全て同時ではないですが、常にいくつか当てはまります。

人格が『時間・状況・接している相手』で入れ替わりました。日に何回も、何十回も。数秒前まで笑顔だったのが、数秒後には号泣したりします。

説明しろと言われてもできません。自分の事ですが、何と言えば良いのかわかりません。

『自己体験』と『症状が書いてある本』の内容があまりにも違います。説明できる「言葉」がないから、未経験の方に誤解されているのだと思います。言葉で説明できる様な体験なら、こんなに苦しくはなかったでしょう。

前回書いた「解離性障害」の状態は、私の生活習慣を乱していきました。恥ずかしながら元々褒められたモノではなかったのですが、症状が発症してからは本当に最悪でした。

色々あるのですが、ハッキリ覚えている不眠症・拒食症・抜け毛について書こうと思います。

摂食障害は主に過食と拒食に分かれますが、私は『拒食症（神経性痩せ症）』でした。

7月頃から徐々に人格が変貌した私は、妻とも喧嘩が絶えず、その影響からか、妻の作ってくれた料理が食べられなくなってきました。

初めは料理がどこか味気ないくらいに感じていましたが、喧嘩して嫌々食べるのですから、そんなものだと思っていました。

円形脱毛ではありませんが、髪の毛が異常に抜けました。

睡眠不足と栄養不足が数ヶ月続いた頃、風呂で髪を洗っているとホラー体験をしました。

髪の毛がびっしりと付いていました。数本やそこらではなく、100本近い髪の毛が、両手いっぱい。

不思議な事に、独りになってから精神状態は落ち着きを取り戻してきました。

もちろん落ち込みましたが、それ以上に、子供にこれ以上悲しい思いをさせてはいけない、自分がしっかりしなくてはいけない、と思う方が遥かに強かったです。

睡眠の改善をしないと二進も三進もいかなかったので、２日に１回はよく寝る生活をしました。寝るのが無理な時は、起きておこうと決めていれば、そこまで苦ではありませんでした。

仕事の合間や帰宅してから運動をして、プロテインを飲んでタンパク質を摂取して、風呂は浴槽に湯を張って、決まった時間に床に入り、決まった時間に起きる。